立川病院の癌の放射線治療のご案内

対象疾患と特色

当科では、主に悪性腫瘍（がん）の治療を行っています。
日本ではあまり知られていませんが、実は“がん”に対して放射線治療はとても効果がある事がわかっており、欧米ではがん患者さんの約6割が放射線治療を受けています。放射線治療が良く効けば“がん”が消滅（＝完治）する事もありますし、消えなくても小さくなる事によって、“がん”に伴う様々な症状（痛み、通過障害、出血、その他）を和らげる事も出来ます。
治療そのものも身体への負担は少ないので、今まで通りの生活（仕事、子育て、など）をしながら治療を受けたり、高齢や体力低下などの理由で手術・抗がん剤が難しい場合でも治療を受ける事が出来ます。

この様に放射線治療は“がん”に対する治療の一つの選択肢として有用な方法ですが、実際に治療を受けて頂くには、患者さんの要望を踏まえながら主治医の先生と連携して、全体の方針を決める必要があります。

様々な“がん”あるいは“がんに伴う辛い症状”に対して放射線治療を受けてみたいと思われる方は、まずは主治医の先生への御相談をお願いします。

※当院の放射線治療の特徴（画像誘導放射線治療）について

放射線治療は「正確に」「患部に線量を集中させる」ことが大切です。

当院では、詳細な画像情報が得られる診断用16列CTを用いて“がん”の位置を確認する事が出来ます。特に初期の肺癌に対するピンポイント照射（定位放射線治療）では、呼吸により変動する“がん”の位置を正確に捉える機能（Symmetry system）を備えており、高い精度と効果が期待できます。

画像誘導放射線治療の動画はこちら