足部・足関節疾患

足部・足関節疾患

 足は地面と直接接する部分でヒトの体重をすべて支えています。多くの骨で構成されていて、痛みの病態も様々です。足の専門外来では、一般整形外科で治療されてもなかなか治らない痛みなどの患者さんが多く来院されています。まずは病態を調べ、ライフスタイルなどを考慮して適切と思われる治療を提案し、患者さんと相談の上で治療するよう心掛けています。

 主に治療している疾患は以下のようなものがあります。

① 外反母趾(外側趾の脱臼・変形なども含む)

② 変形性足関節症(外傷性、一次性)

③ 足底腱膜炎

④ 足関節外側靭帯損傷(陳旧性、離断性距骨骨軟骨炎含む)

⑤ 関節リウマチ

⑥ 強剛母趾

⑦ 後脛骨筋腱機能不全

⑧ アキレス腱障害(アキレス腱症、アキレス腱付着部炎、陳旧性断裂など)

⑨ モートン神経腫

⑩ 内反小趾

⑪ 足関節後方インピンジメント(三角骨障害など)

⑫ 有痛性外脛骨

⑬ 足根骨癒合症

⑭ 反復性腓骨筋腱脱臼

⑮ 距骨壊死

外来受診の多い疾患を順に挙げました。

① 外反母趾は軽症(外反母趾角が30°未満)の方は基本的に保存療法を勧めています。中等度(外反母趾角が30°以上)で痛みが強い場合や、外側趾の脱臼、内反小趾などの合併がある場合は手術も検討します。病態に応じて、scarf法、近位chevron法などの矯正骨切り術やLapidus法(TM関節固定術)を行います。通常1~2週間程度の入院が必要となります。レントゲンで骨癒合が確認できるまで専用の靴を用いて踵で歩行します。術後アンケートより、靴で困っている方や痛みが強い方は手術の効果が期待できます。

② 変形性関節症は膝や股関節に比べて発生頻度は多くありませんが、日常生活における痛みや困難の程度は股関節症の場合とほぼ同じと言われています。一般整形外科では人工関節の治療成績が悪く、関節固定も骨癒合が悪いという固定観念があるためか、治療法がないとあきらめていたという方もときどき来院されます。最近では脛骨斜め骨切り術、関節果骨切り術、関節鏡視下関節固定術、関節アライメント矯正を併用した人工関節置換術など新たな術式により治療成績は向上しています。レントゲンに加えてCTやMRIで病期や関節形態、下肢荷重軸など精査した上で術式を選択しています。術式にもよりますが4~6週間程度の免荷期間が必要です。リハビリには多少時間がかかりますが、術後6~12ヶ月で徐々に症状は改善していきます。

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