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産婦人科

外来担当医について


スタッフ

平尾 薫丸
【役職名】 産婦人科部長
【資 格】 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 指導医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
慶應義塾大学医学部非常勤講師
緩和ケア研修会受講修了

金杉 優
【役職名】 産婦人科部長
【資 格】 産婦人科専門医
細胞診専門医

後藤 妙恵子
【役職名】 医長
【資 格】 日本産科婦人科学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
医学博士
緩和ケア研修会受講修了

三浦 裕美子
【役職名】 医長
【資 格】 日本産科婦人科学会 専門医
日本周産期新生児医学会 周産期専門医・指導医
日本超音波医学会 超音波専門医
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
医学博士
緩和ケア研修会受講修了

谷口 真紀子
【役職名】 医長
【資 格】 日本産科婦人科学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
緩和ケア研修会受講修了

木須 伊織
【役職名】 医長
【資 格】 日本産科婦人科学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
医学博士
緩和ケア研修会受講修了

片山 素子
【役職名】 医員
【資 格】 日本産科婦人科学会 専門医
緩和ケア研修会受講修了

中川 亮
【役職名】 医員
【資 格】 検診マンモグラフィ読影認定医


産婦人科について


婦人科(主に腫瘍)の概要

 当院産婦人科では癌患者様、癌の疑いのある患者様を優先的に治療するよう努めております。
 治療内容は基本的に各々のガイドライン(子宮頸癌治療ガイドライン、子宮体がん治療ガイドライン、 卵巣がん治療ガイドライン)に準じて選択しますが、患者様の全身状態に応じて、最適と考えられる 治療法を提示する場合もあります。当院は総合病院であるため、各種合併症を抱えた癌患者様も数多く いらっしゃいます。他診療科と協力しながらベストな医療がご提供できるように心がけています。
 当院産婦人科はJGOG(婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構)に加盟しております。JGOGでは各種婦人科癌に おける臨床研究を進めております。臨床研究というと何か実験台にされるような悪いイメージをお持ち の方もいらっしゃるかと思いますが、欧米では自分自身の疾患に関連する臨床研究が行われている場合には 積極的に参加登録することがベストな治療選択と考えられております。該当する患者様には医師のほうから 臨床研究についてご説明しますが、登録する・しないは全くの自由意志であり、途中解約も可能です。 現在進行中、過去に参加した臨床研究なども本ホームページ上で随時公開していきます。
 以下、「子宮頸部腫瘍」「子宮体部腫瘍」「卵巣腫瘍」「臨床研究」「子宮筋腫」「子宮内膜症」に項目を 分けて診療内容をご説明します。
婦人科腫瘍専門医・がん治療認定医
 
玉田  裕
婦人科腫瘍専門医・がん治療認定医
 
野木才美
がん治療認定医
 
谷口真紀子
がん治療認定医
 
後藤妙恵子
がん治療認定医
 
木須伊織
2015年4月改訂


子宮頸部腫瘍について





*上記は細胞診・組織診の分類であり、がん進行期分類ではありません。


*上図イラストは左から順に、子宮頸癌 Ib期(子宮頸部に限局)、IIb期(癌浸潤が子宮頸部を越えています。)、IIIb期(癌浸潤が骨盤壁に達します。)を示しています。

 ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染が発生要因のひとつと言われています。20代、30代の女性に比較的多く発症します。前がん状態である子宮頸部高度異形成や上皮内癌では妊孕性温存が可能で、妊孕性温存手術をfirst choiceに治療にあたっております。当院では子宮頸部円錐切除術における出血を軽減するため超音波メスレーザー・メスを主に用いています。子宮頸部軽度異形成~中等度異形成に関しては半数程度の方が経過観察中に自然治癒することから3~4ヶ月ごとの定期的な検査あるいは子宮頸部CO2レーザー蒸散術(日帰り手術)をお勧めします。また、一部の子宮頸部高度異形成・上皮内癌患者様に関しては子宮頸部CO2レーザー蒸散術を適応する場合があります(生殖可能年齢の方)。いずれに関しても外来担当医師とよくご相談のうえ治療法を選択してください。
 子宮頸癌(浸潤癌)では浸潤程度に応じて準広汎子宮全摘出術、広汎子宮全摘出術、超広汎子宮全摘出術、広汎性子宮頸部摘出術(妊孕性温存手術)、放射線治療(抗がん剤併用)などを行います。放射線治療は放射線治療専門医により治療計画がたてられ安全性にも配慮しています。
 近年、浸潤癌であっても腫瘍径が2cm未満で内子宮口(子宮頸部と子宮体部の境界)に浸潤が及ばないと考えられる若年症例(妊孕性温存希望)に対し、広汎性子宮頸部摘出術が限られた病院施設で行われるようになってきました。根治性と妊孕性の両方を考慮した術式ですが、早産率は極めて高く、NICU(新生児集中治療室)の機能を持ち合わせた病院での手術が望ましいと考えます。立川病院では、妊娠28週以降かつ推定体重1000g以上の低出生体重児に対する新生児管理を行っており、同一施設での癌治療と出産が可能です。しかしながら、広汎性子宮頸部摘出術の長期的な予後に関するデータはまだまだ乏しいのが現状であり、手術適応に関しては慎重に判断させていただきます。
 当院では「子宮頸癌治療ガイドライン 2011年版 日本婦人科腫瘍学会編(金原出版)」に基づいて治療方針をご説明し、ご納得いただける治療が提供できるよう努めています。また当院は、JGOG(婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構)参加登録施設であるため、JGOGが行っている臨床研究に患者さまを参加登録することが可能です。詳細は主治医にお尋ねください。

  2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年
子宮頸部円錐切除術
38件 57件 65件 61件 46件 34件
子宮頸部レーザー蒸散術
35件 34件        
CIN3(上皮内癌含む)
51件 72件 44件 28件 24件 30件
浸潤がん(上皮内癌除く)
28件 18件 29件 24件 13件 25件
放射線治療(術後含む)
6件 11件 7件 14件 3件 13件

2015年4月改訂

子宮頸部円錐切除術をうけられる患者さんヘ

以下の説明文書はこれから子宮頸部円錐切除術の手術を受ける患者様のために作成されたものです。

【1 病名】 
 あなたの病気は外来検査において①子宮頸部高度異形成・上皮内癌 もしくは②子宮頸部腫瘍と診断されています。

【2 手術の目的・必要性について】 
 今回の手術の目的は上記診断を確定することと同時に、どの程度の追加治療が必要であるのかを明らかにすることにあります。したがって治療であると同時に検査の意味もあります。手術で切除された検体の病理組織検査の結果、上記病名① と診断され、病変の取り残しがなければ今回の治療で十分である可能性が高いと理解してください。ただし、今後も外来にて定期的に経過観察する必要性はあります。術前の診断が上記病名の①、②であっても今回の手術検体の病理診断によって浸潤癌または微小浸潤癌が発見された場合、あらためて担当医師より今後の治療方針について外来で説明させていただきます。

【3 手術の内容について】 
 子宮頸部を超音波メスもしくはレーザーメス(あるいは電気メス)により円錐状に切除します。超音波メスやレーザーメスは普通のメスを使用するより、出血が少ないという特色があります。頸部を円錐切除したのち、出血と病巣の取り残しを防ぐという意味で切開部分に熱による変化を加えます。その後、術創部にサージセルR(酸化セルロース:可吸収性止血剤)を充填して手術は終了となります。場合によっては子宮頸管内に頸管狭窄予防のためにゴムのチュープを挿入することもあります。手術時間は30分程度ですが、麻酔をかけ始めてから麻酔が覚めるまでの時間を考慮にいれると手術室の滞在時間としては1時間程度です。

【4 手術に伴う危険性とその発生率】 
 超音波メスやレーザーメスによる切開は出血が少ないという特色がありますが、全く出血しないというわけではありません。手術終了時には切除部に「かさぶた」が形成されて止血された状態となっています。このかさぶたがはがれるのは術後約7-14日ですので、退院直後よりはむしろ、退院後しばらくしてから出血することがあります。赤茶色のおりもの程度であれば、そのまま経過観察してください。生理の二日目程度より出血が多く、鮮血で多量だと感じたら、病院に電話連絡していただき(電話 042-523-3131)、産婦人科当直医師と相談してください。
 当直医師が外来受診の必要性について判断させていただきます。切除部の傷が治癒するのには約2ヶ月かかりますので、その間はスポーツやセックスを避けてください。手術中に輸血が必要となった症例および出血が多くなり緊急で子宮摘出(開腹術)を余儀なくされた方が僅かにいます(0.1%)。子宮頸管部の傷が治る過程において頸管が狭くなる場合があります。いままで生理痛がなかった人も稀に生理痛を感じるようになる場合があります。ごく稀に頸管の閉塞をきたす場合があり(2%)、再開通術が必要となる場合があります。手術翌日に腹部違和感、軽度腹痛を感じることがありますが、時間とともに軽快します。感染予防目的で内服する抗生剤を処方しますが、退院後38度以上の発熱とともに下腹部痛がある場合には早めに受診してください。
 この手術の目的の1つは子宮を温存し、将来の妊娠・出産の可能性を残すことです。この手術を受け、その後に妊娠した場合の早産リスクは20%ですが、本手術を受けていない妊婦の場合の早産リスクは9%であり、手術を受けた場合には若干そのリスクが高くなることがわかっています。尚、妊娠中に本手術をうけた場合、早産のリスクは本手術を施行していない場合と比べ、その危険度が増すということはありませんが、出血が多くなる傾向があります。


子宮体部腫瘍について


*イラスト上の緑色で示されている部分がリンパ節です。

*正中図(体癌I期、子宮体部に癌が限局)、右図(体癌II期、癌が子宮頸部に及ぶ)。

 未産婦、閉経前後、閉経以降の方に比較的多く発症します。ライフスタイル、食生活の欧米化に伴って、近年増加傾向にあります。子宮内膜の細胞診でスクリーニングし、組織診で確定診断をします。
 子宮内膜増殖症という子宮内膜が非常に厚みを帯びる疾患があります。子宮体癌との関係はいまだ不明ですが、異型を伴わない子宮内膜増殖症では定期的な検査で経過観察します。異型子宮内膜増殖症では子宮体癌を併発している場合がありますので癌に準じた治療が必要です。  子宮体癌は、組織型(癌の形態)や筋層浸潤の程度に応じて手術術式を決めます。また、再発危険因子を有する病状である場合には術後補助療法として抗がん剤化学療法を主に行っています。
 子宮体がんの治療は、手術療法が中心となります。ただし、病変が全身に及んでいる場合には抗がん剤療法や疼痛軽減などを目的とした放射線療法を行うこともあります。
 手術は、子宮全摘出、卵巣・卵管摘出、リンパ節郭清(骨盤内リンパ節や傍大動脈リンパ節)が標準の術式です。摘出した子宮、卵巣、リンパ節を顕微鏡で検査し病巣の拡がりを確認し以下に述べる危険因子があれば原則として追加療法(抗がん剤療法など)を行ないます。危険因子としては、高度の脈管侵襲(子宮標本で、血管やリンパ管にがん細胞が入り込んでいるのが確認される状態)、1/2をこえる筋層浸潤、頸管浸潤、子宮外病変(リンパ節転移や卵巣転移、腹膜播種)などです。当院では「子宮体癌治療ガイドライン 2013年版 日本婦人科腫瘍学会編(金原出版)」に基づいて治療方針をご説明し、ご納得いただける治療が提供できるよう努めています。また当院は、JGOG(婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構)参加登録施設であるため、JGOGが行っている臨床研究に患者さまを参加登録することが可能です。詳細は主治医にお尋ねください。

  2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年
子宮体がん(浸潤がん)
44件 45件 41件 36件 30件 33件
子宮内膜異型増殖症
3件 4件 10件 6件 4件 6件

2015年4月改訂

卵巣腫瘍について


*左図は膀胱・子宮・卵巣・直腸の位置関係を模式図で示しています。右図は、実際に開腹した際の腹腔内所見です。卵巣癌が転移しやすい大網は胃からすだれのように垂れ下がっている膜状の組織です(図の黄色の網状組織)。

 卵巣は卵子(生命のおおもと)を作る場所であるため、多種多様な組織型の腫瘍が発生します。良性腫瘍であることが多いですが、その確定診断は手術で摘出し顕微鏡的診断(病理組織診断)に提出しないことにはつけられません。そうはいっても、すべての卵巣腫瘍を摘出していては多くの女性が大事な卵巣を失くしてしまうことになってしまいますから、超音波検査や血液検査、場合によってはCT、MRI検査などを追加して慎重に手術適応を決めます。
 卵巣癌であった場合には、癌進行期にもよりますが、手術に加え、抗がん剤化学療法を併用することが多いです。
 卵巣癌の標準的治療方針として全身状態が許す限り、先ず手術を行います。卵巣癌の最終(確定)診断は、摘出腫瘍の病理組織診断によります。卵巣は腹腔内に存在するため、外来にて手術前に一部を切除し病理組織検査に提出することが困難です。したがって手術中に病理組織診断を行うこと(術中迅速病理組織診断)が不可欠です。当院では、病理専門医による術中迅速病理診断を行うことで卵巣腫瘍が悪性か良性かを明らかにし、適切な手術術式を選択することが可能です(ただし、迅速病理組織診断はその性格上、100%の正診率は難しいと一般的にいわれています)。
 卵巣癌では、子宮全摘出+両側卵巣・卵管摘出+骨盤内リンパ節郭清+傍大動脈リンパ節郭清+大網切除 が基本術式といわれています。女性生殖器である子宮と卵巣を摘出することで主病巣を摘出するとともに、卵巣癌が転移・進展しやすい大網やリンパ節、腹腔内転移巣を摘出します。この術式でがんの根治性を高めるばかりでなく、病巣の広がりを正確に把握することで、その後の治療が適切に行われることになります。
 多くの卵巣癌は診断時にすでに腹腔内に広く転移しています。例え全ての癌病巣が摘出されなくとも、出来るだけ体内に残る癌病巣を少なくすることで、その後の抗がん剤の効果が高まります。多くの報告でも残存病巣の最大径2cm以下の群は2cm以上の群に比して予後良好と言われています。したがって卵巣癌の初回手術は前述の標準術式が行われることが大切であり、不十分な手術は、その後の抗がん剤治療の効果を満足のいくものにできない可能性があります。悪性を疑う卵巣腫瘍の手術にあたっては、術中迅速病理診断が行えること、癌根治術式を行う知識と技術を有したスタッフがいること、外科医や泌尿器科医の協力が得られやすいこと、が肝要です。
 当院では「卵巣がん治療ガイドライン 2010年版 日本婦人科腫瘍学会編(金原出版)」に基づいて治療方針をご説明し、ご納得いただける治療が提供できるよう努めています。また当院は、JGOG(婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構)参加登録施設であるため、JGOGが行っている臨床研究に患者さまを参加登録することが可能です。詳細は主治医にお尋ねください。

  2014年 2013年 2012年 2011年 2010年
卵巣がん
28件 34件 19件 27件 22件
卵巣境界悪性腫瘍
12件 13件 11件 10件 6件

 画像診断上、極めて悪性の可能性が低いと考えられる症例に対しても、これまでは開腹手術のみを行ってきましたが、2012年度より腹腔鏡下手術を導入しました。腫瘍サイズにもよりますが、なるべく低侵襲な腹腔鏡下手術適応を増やしていこうと考えております。

良性卵巣腫瘍 2014年 2013年 2012年
腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術(TLC)
36件 46件 49件
腹腔鏡下附属器摘出術(TLA)
26件 29件 21件
開腹手術
29件 24件 31件

2015年4月改訂

臨床研究について(立川病院倫理委員会承認済み)

日本産科婦人科学会  婦人科悪性腫瘍登録
 
日本産科婦人科学会はわが国における産科婦人科学の発展と産婦人科医療の向上に責任を負う学会として活発に学術活動および社会的活動を進めて参りましたが,さらに平成24年4月から公益社団法人となり,国民福祉のために果たすべき役割がますます重大なものとなっております。
<研究の目的・意義>
日本産科婦人科学会会員が所属する施設で、本事業の趣旨に賛同する施設を登録加盟施設とし、当該年度において、臨床診断、切除標本や生検により病理組織診断された子宮頸癌、子宮体癌、卵巣悪性腫瘍、卵巣境界悪性腫瘍の症例をオンライン登録により収集する。収集されたデータを用い、1)わが国における婦人科癌(子宮頸癌、子宮体癌、卵巣悪性腫瘍、卵巣境界悪性腫瘍)の進行期・病理学的分類,2)診断・治療の実態,3)治療成績(5 年生存率),4)登録罹患数や治療指標などの年次推移,5)これらの研究成果を患者や社会が利用しやすい情報として提供する方法等について解析・公表し,婦人科癌患者の医療・福祉に貢献することを目的としています。また,登録情報を活用して国際比較研究を行い,わが国の婦人科癌及び婦人科癌医療の特徴と海外との共通点・相違点等を明らかにしてゆくことは、今後ますますその必要性・重要度を増大していくものと考えられます。
<研究の方法>
当院で診療されるすべての婦人科悪性腫瘍患者さんを対象としており、それぞれの患者さんについて診療状況について要約したデータベースを作成します。最終的な結果は、年次報告として日本産科婦人科学会雑誌に毎年掲載されますので、どなたでもご覧になれます。調査項目には患者さんの氏名や生年月日など、本人を特定できる一切の個人情報は含まれないため、個人情報が公表されることはありません。
<研究実施機関>
日本産科婦人科学会が認定する全国の医療機関
参加医療機関は日本産科婦人科学会のホームページ(http://www.jsog.or.jp/)に掲載されております。*本登録事業研究への参加を希望されない場合には、お手数ですが、担当医へご連絡ください。

日本産科婦人科学会  周産期登録
 
日本産科婦人科学会はわが国における産科婦人科学の発展と産婦人科医療の向上に責任を負う学会として活発に学術活動および社会的活動を進めて参りましたが,さらに平成24年4月から公益社団法人となり,国民福祉のために果たすべき役割がますます重大なものとなっております。
<研究の目的・意義>
この研究では、日本産科婦人科学会会員が所属する施設で本事業の趣旨に賛同する登録加盟施設において、全出産例の母体情報、胎児情報および分娩周辺の関連医学情報を規定の登録フォームにコンピューター入力し、収集された施設毎のデータを日本産科婦人科学会が匿名化処理後に保存します。当施設が本邦の周産期関連情報データベースに参加することによって学術的側面から周産期学の発展に寄与することが期待されます。
<研究の方法>
当院で分娩されるすべての患者さんを対象としており、それぞれの患者さんについて妊娠中の経過、分娩の状況について要約したデータベースを作成します。最終的な結果は、年次報告として日本産科婦人科学会雑誌に毎年掲載されますので、どなたでもご覧になれます。調査項目には患者さんの氏名や生年月日など、本人を特定できる一切の個人情報は含まれないため、個人情報が公表されることはありません。
<研究実施機関>
日本産科婦人科学会が認定する全国の分娩取扱施設
参加医療機関は日本産科婦人科学会のホームページ(http://www.jsog.or.jp/)に掲載されております。*本登録事業研究への参加を希望されない場合には、お手数ですが、担当医へご連絡ください。
JGOG(婦人科悪性腫瘍研究機構)
  1. 子宮体がん研究JGOG2043;子宮体がん 再発高危険群に対する術後化学療法としての
    AP(Doxorubicin+Cisplatin)療法、DP(Docetaxel+Cisplatin)療法、TC(Paclitaxel+Carboplatin)療法のランダム化 第III相試験 ⇒登録終了 
  2. 卵巣がん研究GCIG/JGOG3017;卵巣明細胞腺癌に対する術後初回化学療法としてのPaclitaxel+Carboplatin(TC)療法とIrinotecan+Cisplatin(CPT-P)療法のランダム化比較試験(Randomized Phase III Trial) ⇒登録終了
  3. 子宮頸がん研究JGOG1067;子宮頸がんIb期・IIa期リンパ節転移症例を対象とした塩酸イリノテカン(CPT-11)/ネダプラチン(NDP)による術後補助化学療法に関する第II相試験 ⇒登録終了
  4. 子宮頸がん研究JGOG1070S;子宮頸がんに対する広汎子宮全摘術後の合併症・後遺症に関する調査研究 ⇒登録終了
  5. 子宮体がん研究JGOG2048S;子宮癌肉腫症例に関する調査研究 ⇒登録終了
  6. 卵巣がん研究JGOG3020;ステージング手術が行われた上皮性卵巣癌 I 期における補助化学療法の必要性に関するランダム化第 III 相比較試験
  7. 卵巣がん研究JGOG3022;FIGO進行期Ⅲ期-Ⅳ期の上皮性卵巣癌・卵管癌・原発性腹膜原発癌に対する初回治療としての標準的なプラチナ併用化学療法+ベバシズマブ同時併用に続くベバシズマブ単独継続投与例の前向き観察研究
診療の中で採取された細胞・組織などの、将来的な医学研究への利用を目的とした保管および管理と、臨床研究へのご協力のお願い
「研究課題名」婦人科悪性腫瘍手術・検査症例を対象にした、病理標本(パラフィン・ブロック、セル・ブロック)保管システム・データベースの構築ならびに病理標本を用いた免疫組織化学による医学研究

<概要>

研究目的:
当院は地域の基幹病院という位置づけから、患者様に最善と考えられる診療を提供し、かつ、最先端の医療を推進する責務も担っております。
診療目的で行われた検査の際に採取された細胞・組織、手術で摘出された細胞・組織(以下「細胞・組織」という)、それらに付随する診療情報、診療後の経過情報は、今後の婦人科悪性疾患の医療をはじめとする医学の進歩のために行われる研究にとって大変貴重な材料であり、新たな診断法、治療法、予防法の有効性の開発のためには、患者様の細胞・組織と、診療情報・経過情報を用いた検討が欠かせません。
近年、分子標的治療薬という新しい概念の薬剤開発が進んでいますが、薬剤が標的とする分子が患者様の細胞・組織に発現していなければその効果を発揮することはできません。
したがって今後盛んに企図されていくであろう分子標的治療薬を用いた臨床研究・診療に対処し、最先端の医療を提供していくには、様々なタンパク分子抗原の発現状況を免疫組織化学染色法により判断していくことが必須となります。
実際、乳がんや肺がんでは、治療方針に影響を与えるタンパク分子抗原の発現状況を免疫組織化学染色法により判定し、患者様の診療にいかされています。
立川病院産婦人科において将来計画される複数の臨床医学研究に迅速に対応するためには、
①診療中に採取された細胞・組織などを保管・管理させていただくこと、
②診療情報・経過情報をデータベース化して管理すること、
③診療後の余剰検体(細胞・組織)を用いた免疫組織化学染色法(様々なタンパク分子抗原の発現量・発現の有無)により検討する医学研究、をシステム化しておくことが必要です。
研究方法:
立川病院産婦人科を受診した20歳以上の女性を対象として、研究責任者または研究分担者が文書による同意を取得して行う。
診療目的で採取・摘出された婦人科手術検体(細胞・組織・腹水・胸水)は、通常の臨床病理診断が行われ、パラフィン包埋標本(通称、パラフィン・ブロック。液体検体の場合は通称、セル・ブロック。)として病理検査室に保管されている。
このブロックを薄切し未染色標本を作製、各種の抗体を用いて免疫組織化学染色法にて研究を行う。
染色された標本は、連結可能匿名化された状態で当院病理検査室内にて、厳重に管理される。
診療後の検体を用いた後方視的な研究手法であり、たとえばA抗体による免疫組織化学染色にて、A抗体が認識するタンパク分子抗原の発現量・発現の有無を調査する中で、臨床病理学的因子との関連性や予後との関連性を解析していくことになる。
現在、当院産婦人科にて保有する抗体には、MUC21、p16ink4Aなどがあるが、p57kip2、IL-6などに対する抗体も購入し、臨床腫瘍学(婦人科)への貢献の一助とする。
また、基礎研究室にて作製された新規分子に対する抗体の臨床応用の可能性を当院の臨床検体(細胞、組織)を用いて免疫組織化学染色法にて評価、解析するといったコラボレーションも行えるようなシステムを目指す。
対象者:
1)同意取得時、年齢20歳以上の女性
2)2007年(平成19年)11月以降、立川病院産婦人科にて婦人科悪性腫瘍診療を受けた患者
協力の詳細:
1)カルテ内容の閲覧(診療情報,治療後の経過情報など)およびデータベース化
2)以下についての保管・管理
  • 外来・入院検査に際して採取された細胞診(細胞診標本,採取した残検体)・組織診(パラフィン包埋標本)検体
  • 手術検体および検査時に採取された組織により作製したパラフィン包埋標本(病理診断に使用した後に保管されている物)
  • 治療目的にて採取された体腔液(胸・腹水など)により作製したパラフィン包埋標本(病理診断に使用した後に保管されている物、通称セル・ブロック)
3)上記2)に記載した標本を用いた免疫組織化学(タンパク分子レベル)による臨床研究

当研究が準拠する倫理ガイドライン:「ヘルシンキ宣言」、「臨床研究に関する倫理指針」、「疫学研究に関する倫理指針」、その他「医療・介護関係事業者における個人情報保護に関するガイドライン」(平成16年厚生労働省)
*1:詳細に関しましては、該当症例の患者様に担当医よりご説明いたします。
*2:平成19年11月以降に当院で婦人科悪性腫瘍手術を受けられた方で本研究趣旨にご質問のある方は、042-523-3131(代表)産婦人科 玉田までご連絡をお願いします。
2015年4月改訂

子宮筋腫について


 女性において最もなじみのある疾患かもしれません。筋腫ができた場所、大きさ、発症年齢に応じて治療法を患者様と一緒に考えていきます。当院での治療法はすべて保険診療の範囲内です。手術療法(子宮全摘出術、筋腫核出術)、偽閉経療法(GnRH製剤を使用)、経過観察、です。当院の手術治療実績は下記のとおりです。
  2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年
(開腹)子宮全摘出術
89件 56件 79件 57件 80件 83件
腹腔鏡下子宮全摘出術
16件 17件 12件      
(開腹)子宮筋腫核出術
22件 11件 14件 33件 43件 28件
腹腔鏡下子宮筋腫核出術
9件 32件 21件      
子宮鏡下筋腫摘出術(TCR-M)
16件 11件 2件      
  *子宮全摘出術症例数の中には子宮腺筋症の方も含みます。
 2014年の最大の話題はモルセレーター(子宮や筋腫を細分化し、腹腔内から組織を腹腔外へトロッカーを経由して回収する機器)の製造販売停止でした。アメリカFDAの勧告に基づき製造販売メーカーが製造中止を決定したことで腹腔鏡下手術の手法も変化を余儀なくされました。アメリカFDAの勧告の元となった論文によると、27人/1万人の割合で子宮体癌、7人/1万人の割合で婦人科がん(子宮体癌以外)、11人/1万人の割合で悪性度不明子宮平滑筋腫瘍がモルセレーター使用手術を受けた患者さんに見つかった、とのことです。モルセレーター機器の原理上、悪性腫瘍細胞が腹腔内にまき散らされた可能性は高く、安全性において問題があると報じられました。我々の施設では術前に十分精査することでこれまでモルセレーター使用手術患者さんに悪性腫瘍がみつかったケースはございませんが、今後も悪性腫瘍がみつかることはないという保証はできないため、現在、モルセレーターを使用する手術は行っておりません。また、術前に腫瘍(筋腫含む)を十分精査し、悪性の可能性を極力排除した状況で子宮温存手術を行うよう努めています。
2015年4月改訂

子宮内膜症について


*上図は子宮筋層に発症した内膜症である子宮腺筋症を表しています。
 子宮内膜症は病理組織学的には良性疾患ですが、全身の様々な場所に転移することがあります。発症した場所によって、症状も異なる多彩な病気です。また、月経困難症の原因であったり、月経時以外にも不定期に下腹部痛をきたしたりすることもあります。基本的にホルモン依存性疾患ですので、閉経すると症状はなくなります。
当院では、保存的治療を主として行っています。
 ・ ルナベル(低容量ピル:保険適応)、ヤーズ(低容量ピル:保険適応)
 ・ ディナゲスト(子宮内膜症治療用ホルモン剤:保険適応)
 ・ GnRH製剤(偽閉経療法:保険適応)
 上記のような薬剤治療のほか、卵巣に子宮内膜症病変が発生し腫瘍を形成した場合には手術療法も行っております。
 これまでは手術法として、開腹手術のみでしたが、2012年より腹腔鏡下手術もスタートしました。子宮内膜症性卵巣腫瘍に関する腹腔鏡下手術件数は「良性卵巣腫瘍の腹腔鏡下手術」件数に含まれています。
2015年4月改訂

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